まさに自分の職場ではないか!
激変する現代の事業環境にうまく適応できない企業に見られる
・組織内の部門分断
・社員意識の隔絶
・知恵の結集と連携のなさ
・社員は現状に安住するが実はジリ貧の状況
こんな場面での「活力の失われた組織」と「意欲の低下した社員」をまとめて
著者は「思考停止状態」と呼ぶ。
この状況を打破する手段としてナレッジマネジメント(KM)の有用性を解いているが、
仮想企業のKM実践ドキュメントにしているため、非常に読みやすく、理解しやすい。
非常に興味深く読ませてもらった。
「ユニバーサル精機」まさに自分の職場ではないかと思った。
抵抗勢力の数は、本書では少なめだったような気もするが(関西営業本部長など)、
実際自分がKMを実践し、こういった抵抗勢力相手をすることを想像するとやっぱり気が重い。
社長を味方につけているのは心強いが、そうそうトップの協力をとりつけるのも難しい。
いよいよKMを展開する段階での困難かつ重要なポイント
・上位職をどう取り込んでいくか
・システムへの入力負担とその推進
・多様な抵抗勢力への理解と対処法
について厚く書いた続編を期待します。
「ビジネス書入門編!!」
危機的状況から再生へ!!「プロジェクトX」を見ているようなストーリーの展開 にワクワク感を覚えるのは事実。「V字回復の経営」のような全社的な改革 ではなく営業部門の改革に絞ってKM導入までの条件整備、導入、運用を描いている。 プロジェクトに参加している若手ビジネスマン、プロジェクト運営に行き詰まっている リーダー、KM関連のサイト構築に携わっている人、には参考になるだろう。 しかし、「思考停止企業」と言うタイトル、そしてハードカバーのわりに、 2時間程度でアッサリ読めてしまうのは、「考えながら読む」部分が少なく「深さ」 感じないからだろう。ビジネス書の中では「軽量級」の印象。ビジネス書入門編・・の位置づけだと思う。
思わず頷きながら読んでしまいます。
一時期流行したナレッジ・マネジメントという言葉ですが、最近はあまり聞かなくなりました。当たり前のツールとして浸透したため目立たなくなったのかもしれませんが、ほとんどの企業では導入したものの使われなくなってしまったのだと思います。この本は、Concept Base で評価の高いジャストシステムのエンタープライズソリューション協議会 によって書かれていますが、実に面白い構成をしています。 小説・ドラマ仕立てになっていて、ナレッジ・マネジメントとは何か、なぜ重要なのかと言ったことから、導入に当たって突き当たる壁などが詳しく描かれています。舞台となるのは架空の企業ですが、これがまた危機的状態ではないが、ゆっくり衰退していきそうな、どこにでもありそうな企業として描かれています。 縦割りになった部署間の争いや、保守的な上司など、「あるある!」と思わず叫んでしまうほど共感してしまいます。「思考停止企業」は特別な企業ではなく、社内の部署間の神経が切れた、ありふれた企業です。その企業の神経を IT でつなぎ、ナレッジ・マネジメントにより再生しようというのが本書で描かれるドラマです。 技術者以外の人にもお薦めです。
もっと早くこの本に出会っていたら・・・
7年前に立ち上げた営業支援システムも営業に役立つシステムになっていたのではないかと考えさせられました。 当初はそれを活用して営業の成果を上げるという目的をもってシステムを立ち上げたにもかかわらず、いつのまにかただのデータベースになっていました。 これからもう一度原点に立ち返って組みなおしてみようと思いたたせてくれました。 また、これから知の共有を図ろうと考えておられる方々にとっては、とても参考になる内容ですので、ぜひご一読くださることをお勧めします。
さらに一段階進んだケース・スタディとして続編を期待
ナレッジ・マネジメント(KM)導入のノウハウのみならず、営業部門の実績伸展策やプロジェクト推進策について、大いにヒントが得られる優れたケース・スタディだと思います。KM導入の観点では、さすがに推進者グループであり、かつ、様々な障害を現実に乗り越えた著者群であればこその、実にリアリティに富むストリーになっており、陥り易いパターンだと共感を覚えます。 ただ、惜しむらくは、概ね違和感なく受け止められる現実的な展開であればこそ、以下の何点かについて、もう一段の深堀があれば、さらに完成度が高まると思います。 ・関西本部長の抵抗は、さもありがちな事例である一方で、抵抗感を払拭した理由が希薄のように思います。全体の構成上で省いたのかもしれませんが。 ・主人公が、導入システムへのアクセスが伸びない懸念こそ、同システム導入の成否を決するポイントのひとつだと思いますが、その懸念への解決策が不十分なような気がします。それ以上に、営業実績伸展や指標とする営業マンの成功がフォーカスすべきポイントで、そこでベスト・プラクティスがあれば良しとする整理かもしれませんが。 ・KMシステム導入の観点では、自社開発する前提となっていますが、今日では当然ながら、例えば日本最大のQAサイトであるOKWEB社のソフトはじめ、企業向けに普及しつつあるソフト・ウェアがあるわけですから、それらの購入検討をすることも、コストや開発期間の観点から少なくとも俎上には上るはずで、その点、強いて言えば現実との乖離があったように思います。著者群の性格上、既存ソフト購入は出したくなかったのかもしれませんが。 ともあれ、これらの点がクリアになり、さらに一段階進んだケース・スタディとして、続編の発刊を切に望みたいと思います。
ダイヤモンド社
この情報共有が利益につながる―経営課題に適した4つの実践アプローチ リクルートのナレッジマネジメント―1998~2000年の実験 ナレッジ・マネジメント5つの方法―課題解決のための「知」の共有 知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書) 「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
|