最強の競馬論 (講談社現代新書)



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最強の競馬論 (講談社現代新書)
最強の競馬論 (講談社現代新書)

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調教師目線

タイトルは最強の競馬論とあるが、実際は調教師の厩舎経営手法であったり競馬業界についての話が多くを占めており思ってたのとは違う内容に。

それでも、競馬観戦するだけの人間にとっては縁遠いものに触れることができ、実際はそうなんだと思えるような所も度々出会う面白さはある。例えば調教師心理として自厩舎の大した能力でない馬の騎乗をトップジョッキーに遠慮するだとか、著者の調教で哲学などである。また、競馬観戦する側の人間として気になるところである、馬券を買う際にヒントとなるようなこと。これに関しても重馬場・距離適正・芝ダート適正などについても言及している。
森調教師が活躍している理由が分かる

調教師は経営者であり、馬主はお客様である、といった調教師という職業に対する考え方から、勝利数や格の高いレースに出走させるという名誉よりも獲得賞金額を最優先し、馬主を儲けさせることを念頭に出走レースを決めること、60頭の所属馬に対し20の馬房数で最大限の収益を上げるために、レース日の直前まで育成牧場などトレセン以外のトレーニング施設で管理し、ほとんどすべての調教をそこで行っていることなど、日々実際に行っている具体的な取り組み、騎手や馬主に対する考え方から将来の競馬界に対する提言までを分かりやすく、かつ体系的に読みやすくまとめられています。

本書を読んで、森調教師についてより理解することができたと同時に、今まで以上に森厩舎に対する関心が高まりました。

森調教師のことをより知りたい人、なぜ森調教師が活躍しているのか知りたい人におすすめです。
海外競馬ファンなら

なかなかおもしろかったですよ。 以前より、森厩舎の馬は贔屓にしていました。(なんせ、私の大好きだった、レガシーワールドがいましたから) そして、今回、森調教師の本を読んだわけですが、競馬初心者から競馬マニアまで満足させてくれる内容でした。 

厩舎を会社にたとえて、調教師は社長で馬主はお客。 お客を満足させるためには、勝つことよりも賞金を稼ぐ方がベター。 下級条件戦でも入賞を繰り返す方が、より賞金を稼げるとか、無理をしてでも海外のG1レースを挑戦すれば、優勝賞金は低くても、名誉による信用が、後々大きな金になる...などなど。 

今の日本の競馬社会の問題点を、彼独自の理論で斬るあたりは痛快です。
冷徹と、その中にある小気味良さ

 現役のトップクラス調教師である森師が語る競馬論。
 ただ、人によって好き嫌いはありそうだ。
 夢もロマンも全く感じさせず、海外遠征は種牡馬として成功するための長期的利得を見据えて行うものであるという持論や、競馬はオリンピックではなくビジネスなのだから、G1に出走することには価値が無く、そうであるならば勝てるレースに出した方が消耗も少なく利得にもなるから良い、などといった 割と冷たい論理が目立つ。
 …全く持って合理的なのだが、それを本にしてしまうと、一般のファンは「競馬やめようかなぁ」という気持ちにならなくも無い。

 ただ、文章全体に一貫した「儲けるため」という感覚も、厩舎という一つの会社の経営者としては当然の感覚であろうし、ビジネスには勝者も敗者も出るのが当然なのに、村社会である調教師の世界にはその当たり前の感覚が欠如していることに対しての鋭い批判は、読んでいて小気味良い部分もある。
 単に馬券を握って競馬を楽しむファンにとっても、一読の価値はあろう。

調教師からみた競馬。。。

題名は「最強の競馬論」と銘売ってますが、内容は調教師のお仕事
についてです。
普段馬券を買っているだけの一般競馬ファンからすれば、知らない
裏方さん達の仕事がよく分かります。
読んでいて、馬の調教と管理がいかに大変かがよく分かりました。
森調教師の調教に対する考え方も披露されていて、とにかく馬くん
を大切にしていくこととお金儲けを両立させることに腐心している
様子が読者にも伝わってきて、読み物としても面白い内容だと感じ
ました。
競馬はビジネスである・・・、競馬の世界の裏に秘められた厳しい
現実も垣間見えて、少し競馬に対する考え方が変わった気がしてな
りません。その意味でも、頑張って走っている馬さん達を応援する
気持ちで、レースを見守りたいと思いました。



講談社
競走馬私論―プロの仕事とやる気について (祥伝社黄金文庫)
競走馬の科学 (ブルーバックス)
競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 (NHKライブラリー)
馬を走らせる (光文社新書)
美浦トレセン発ファンが知るべき競馬の仕組み―非公式発言







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