江戸前の素顔―遊んだ・食べた・釣りをした



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江戸前の素顔―遊んだ・食べた・釣りをした
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椎名誠さんも評していた、地味だけど価値ある一冊。

この表紙を見て、どこの写真か分かる人は団塊世代以上の方でしょう。僕も分からなかった。何とコレ、羽田あたりの東京湾です。浅草海苔がどうして浅草海苔なのか、夢の島=ゴミの島がほんの30年ちょっと前までは海水浴場!だったとか、槍で突けばカレイが飽きるほど採れたとか、牡蠣の漁獲高はかつて広島以上の日本一だったとか……僕らの知らない、あまりに豊かな「江戸前の海」のことが詳しく記されていて、愕然としてしまった。しかもそれが下町・深川育ちという著者の少年時代の実体験と重なって生き生きと語られるので、すごく内容に引き込まれてしまいます。初冬の東京湾は、表紙の写真のように海苔を育てる「海苔ひび」が乱立し、その海苔をたらふく食べたハゼを釣って台所で下ごしらえをすると、新鮮な海苔の香りが漂って……なんて、素敵な話が盛りだくさん。以前、都内の某書店で椎名誠さんの棚「椎名誠書店」(ご本人が推薦する本)で本書を見つけました。さすが椎名さん。著者の体験と深い造詣から綴られる「江戸前」は、コマーシャル漬けで便利に使われる「江戸前」とはひと味もふた味も違います。「魚食い」の人にもぜひおすすめしたい一冊。



つり人社







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